号外【ムハリク師殉教】


【偉大なる高等伝承師の殉教】

我々の偉大なムハリク師が黄金の母の右手に抱かれた。
クラトニア共和国へ高等伝承師として赴任した師は
ロストアルテミス後もいよいよ精力的に民衆の心に働きかけ、
また同時に物質的な支援も怠らなかった。

クラトニアの大手報道機関ウォルターコート通信社によると
ムハリク師の死因は老衰である。
またクラトニアのパーチノッティ大統領は現地のメトラ寺院を訪れ
「とても悲しく思う、大災害が起こった後でも彼は手を休めることなく、人々に伝承を続け、生き延び復興する勇気を与えていた。」と哀悼の意を表明された。

【記念碑の建造は辞退か】
現地ではムハリク師の功績を称えるため、
記念碑の建造を大統領が明言されたが
メトラ教は偶像崇拝を禁じているため、
長老院ではこれを辞退する方針である。
『師ムハリクはクラトニアの為に働き、クラトニアで亡くなりました。
最も偉大なメトラの子の一人である師の姿を見て、
クラトニアの人々は彼の母ななるメトラの栄光を感じたことでしょう。
もし、クラトニアの人々がムハリクを懐かしみ、
また彼を通して母なるメトラの栄光に、
今一度触れたいと思われることがあるのなら、
どうかメトラ寺院を訪れ瞑想してみて下さい。
ムハリクは今や黄金のまどろみの中にいるのですから。』

【スー山にて風葬】
ムハリク師の御遺体は、
本日未明にも政府専用機にてエルテメルカーンにむけて離陸する模様。
アシュカル=アーブ国際空港到着時間は早くとも明日以降となる見込み。
帰国の発表は長老院によって行われる予定。
御遺体の帰国後の予定について長老院関係者は、
『恐らく首都アユラメッカにある国内最大のメトラ寺院
エル・ハイラシュメイシュラにて葬儀が執り行われ、
その後バヤ=ハリージュ港から3日掛けてスー山に搬送され、
山頂にて風葬となるだろう。これはメトラ教の最も格式ある葬儀と言える。』

【ムハリク師の後任も既に決定】
クラトニア共和国からの要請により、さっそくムハリク師の後任が選任された。
新しくクラトニア共和国担当となったのはサウル師(38)。
サウル師はムハリク師の高弟として知られる人物であり、
長老院は、長年ムハリク師に慣れ親しんだクラトニア国民が
師の殉教に動揺しないためにも
ムハリク師の近くで修業し、
その人柄や言動を熟知しているサウル師こそ適任であると判断した。
若き情熱溢れるサウル師と従者5名は、
ムハリク師葬儀が済み次第、クラトニア共和国へ渡航する。
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# by ursa-maior | 2008-05-12 01:38 | 報道

各国の主要報道機関

メーノエイデス社は世界の報道機関と情報を共有し、
最新の世界情勢を読者にお届けいたします。


◆LilTania News Digest/リルバーン帝国
  http://d.hatena.ne.jp/kkc_rug/

◆ウォルターコート通信/クラトニア共和国
http://torania.blog35.fc2.com/blog-entry-17.html
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# by ursa-maior | 2008-04-06 02:12 | 各国報道機関

国土復興会議


【自立と共存に向かうの3つの計画】

◆ゼノビア首長を議長とする国土復興会議の第一回目が、
昨夜開かれた。会議はまず出席者らによる投地礼拝から始まり、
その後から高等伝承師総勢20名によるエルイダの大唱和が行われた。

第一回会議の議題は、自立と共存に向かう3つの計画であり、
ロスト・アルテミスからのいち早い復興を目指す画期的な国家計画である。
発表された3つの計画は以下の通り。

●国際的秩序への回帰
これはエルテメルカーン首長国が、国連加盟国として相応しい国力と威信を取り戻すための計画である。これに関連し、第一に為されるのは各国との国交確認と、必要に基づいた新たな国交の樹立である。

●経済自立への改革
これはエルテメルカーン首長国に大きな収益をもたらす画期的な計画である。それはつまり公正賭博法の制定と宮廷主催の競馬場建設及びその開催のことである。まず最初の2ヵ年、国有のサギー遊牧保護区において遊牧生活をする民の中から有志をつのり、エルテ馬の育成・調教を委任する。これは遊牧という我が国の無形伝統の保護にもつながり、また優れたエルテ馬の商業的価値を広く告知するための第一歩ともなろう。

●メトラ教教義の配布
我々の信仰は世界に正しく理解されているのだろうか。世界の無理解を目にしながらそれを黙殺することは、国際的秩序へ回帰せんとする国の正しい態度とは言えない。我々は理解を求める。それと同時に、知を求める者に対しては、メトラ教はいつでも開かれていなければならない。
よって、これまでに禁止されていたメトラ関連の出版物及び教義の輸出を許可する。
また、新たに設立されたエルテメルカーン・メトラ協会(EKMSエクムス・理事長は首長の祖父ダイラム・アクー)は奨学金制度CPS:Centripetal Person Scholarshipを制定し、ハームール王立大学の哲学・宗教学科への入学を希望する優秀な若者を世界各国より広く募る。これはエルテメルカーン首長国がメトラ教に限定されず、思想分野全体における人材育成を率先して行うことへの意志表明である。



【帝国行政区でメトラ教指導者に死刑判決か。】

◆クラルヴェルン・ブロードキャストの報道によると、リルバーン帝国領エステルプラッテ行政区内において、メトラ教指導者が『私有財産制度保護法』及び『カルト防止法』に対する政治犯として死刑判決を受けたという。同国の国民代表のプリスフォーリア枢機卿は、今のところエステル議会の死刑執行要求に応じておらず、メトラ教指導者とされる者が直ちに処刑される可能性は低いと思われるが、エルテ宮廷ではこの件に関し『クラルヴェルン・ブロードキャストの報道で知ったばかりであり、こちらとしても戸惑っている。リルバーン帝国の領事館からはまだ何の連絡もなく、事の詳細は不明であるが、事実であるとすれば現在の状況は国交ある国として非常に遺憾である。』とコメントした。
また先日、首長勅命を受けて帝国より従者一団と共に帰国したイムミール師も、処刑待ちとみられるメトラ教指導者について『宮廷や長老院と直接的な関係を持った人間ではないことは確か。』と述べた。
今後宮廷は、帝国とエステルプラッテ行政区の双方に正確な情報提供を求め、対処を検討する構え。
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# by ursa-maior | 2008-04-01 03:45 | 報道

イムミール師帰国へ

【メトラ教認知活動を断念か】

リルバーン帝国の大学から招聘を受け、
エルテの文化や宗教学について
教鞭を執っていたイムミール高等伝承師が、
昨夜遅くエルテメルカーンに帰国していたことが分った。
イムミール師はロスト・アルテミスの後も帝国内に留まり、
休講となった講義の代わりにメトラ教の礼拝堂を開放し、
エルテメルカーンから輸送された物資の配給等を監督していたが、
エルテ宮廷からの指示により従者10名等と急遽帰国の途についた模様。

◆本紙の取材に対し、アルスイール報道官は次の様に述べた。

『ロスト・アルテミス後の世界は疲弊しきっており、
それは我が国とて同じことである。
今後のエルテ国内の復興計画を立てるにあたり、
ゼノビア首長御自らが、首長を幼き頃より導いてこられた
偉大な師範イムミールのご教授を仰ぎたいと切に希望されたため、
この度の帰国と相成った。
幸いにして、イムミール師はリルバーン帝国より正式な招聘依頼を受けて
かの地へ赴いていた訳では無いため、この度の師の帰国は
報道社各位が詮索されるような政治問題とは無縁のものである。
イムミール師は、リルバーン帝国において、
かの国の要望には十分応えたであろうし、
首長も師がその任を全うしたと判断した為、ご帰国を願われたのだ。
彼の国が望むなら、新たに伝承師を派遣することも可能ではあるが・・・
その必要もないであろう。
以上。』b0114888_122154.jpg

写真:いつにもまして皮肉めいた発表を行うアルスイール報道官。

宗教政治評論家によると、ゼノビア首長は以前より
帝国はイムミール師を
宗教勢力を分散させる為の緩衝材として利用しているとの見解を示しており、
師を帰国させるように長老院へも度々要求されていたという。
首長の圧力を受けた長老院はようやく国土復興の為という口実を得て
師の帰国に漕ぎつけた模様。
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# by ursa-maior | 2008-03-24 01:36

パロン教徒の暴挙 


◆在矢連邦メトラ礼拝所襲撃される パロン教徒の犯行◆

以下、ヤ連邦パヴェーダ・ズヴィズダー通信社の報道
【矢連邦アルケン・ゴニエ社会主義共和国首都にてパロンシュレイヒ系信者十数名が銃器で武装しメトラ教の崇拝所を襲撃、十八名の重軽傷者をだし、これに対する報復にメトラ教過激派グループ、ヤード人系居住地を迫撃砲で砲撃。事態を重く見た共和国指導部は治安維持のため内務人民委員部国内軍が緊急出動、二百名以上の暴徒を拘束すると同時にメトラ教徒過激派グループが潜伏していると思われる施設八箇所を戦闘ヘリにより空爆した。】

▼この報を受け、シンドリ・アルスイール王宮報道官は緊急記者会見を開き、第一声に、
『パロンシュレイヒ教徒は、神を讃える声を増やさんが為に罪を犯し、血を流すのか。彼らの神は罪なき人の血を欲するか。』と怒りを露にした。

▽過日、エルテ・ヤード間にはアナニエフ党第一書記の宗教否定発言を発端とした、メトラ原理主義団体によるテロが発生し、その事後処理が長引くという苦い経験をした宮廷は、両国の感情がようやく沈静化した矢先の今回の事件。度重なる宗教問題に、ヤードがメトラ教をひいては宗教そのものを一切拒絶する可能性もあり、パロンシュレイヒ教徒の暴挙は天に唾する如しとの声が宮廷内では多く聞かれた。

▽エルテの急進的かつ積極的な宗教活動に、パロンシュレイヒが危機感を募らせている証拠ではないかとの質問に対し、アルスイール報道官は、
『メトラ教は他国において現地人の改宗を促す行為は一切行っていない。※確かに高等伝承師の派遣はメトラの教えを世界に広く伝えることになった。しかしその教えの道を進まんと歩むのは、一人一人の心身の運動である。その明白な真理を前にして、何故パロンシュレイヒは暴挙に出たのか。哀れな。パロンシュレイヒが布教活動を進めるなかで、メトラ教徒はかつてこのような暴挙に出たことがあったであろうか?』と答え、パロンシュレイヒ教徒の理念に疑問を呈した。

※記者注:高等伝承師の派遣に伴い、各国で誤解が生じているようだが、
【外国籍の者が正式なメトラ教徒となるにはエルテ人との婚姻関係が必須条件である。】

▽またアルスイール報道官はヤード連邦に急遽、調査団を派遣することを決定したと述べ、調査団は現地にて事件発生の詳細、礼拝所の被害状況、メトラ教徒の負傷者数を調査し、その結果次第では教皇領へ非難声明を提出することも視野に入れているとした。
▽また、メトラ教徒の過激派が報復行動としてヤード人系居住区を砲撃した件に関しては事実確認の後、ヤード連邦政府に相応の誠意ある対応を行うと述べた。
現在、調査団長としてアーシャム長老の名が挙がっており、長老は先のヤード・エルテ会談での取り決め、主にヤード連邦内でのメトラ教信仰の自由と、メトラ教徒の保護を再確認する為、既存宗教に愛想を尽かしつつあるアナニエフ党第一書記と再度会談を行う予定。
▽宮廷としてはこれ以上ヤード連邦との古傷を広げるわけにはいかず、パロンシュレイヒ教への今後の対応に、本腰をいれて協議していくと思われる。
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# by ursa-maior | 2007-10-23 01:12 | 報道