<   2007年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

対ヤード情勢他

【ヤード政府強硬姿勢崩さず】

▼アルスイール王宮報道官は10日、ヤード政府と交渉が続けられていたテロ容疑者の処刑延期と身柄引き渡しについて、交渉は難航しており事実上断念する方針を明らかにした。
また報道官はヤード国内で収監されていると目されていたIMZのアブドラ・カッシャーニ被告がエルテメルカーン国内のサギー遊牧自由区内に潜伏しているとの有力情報を入手したことも明らかにした。
▼カッシャーニ被告は故ズジャメ首長の曾孫にあたり、
家柄・知性・容貌の全てを備えていることから国民に絶大な人気を誇る。王宮はメトラ以外の偶像崇拝を厳しく禁じているが、ヤード政府との交渉にあっさりと幕が降ろされた背景には、英雄的な原理主義者のカッシャーニ被告の生存情報を得たことで、王宮にとっての最大の損失が免れたことによるとの見方が強い。ヤード政府は近日中にもエルテ人容疑者6名の処刑を実施する見通し。尚、ヤード政府はエルテ人死刑囚6名の遺骸返還要求には応じている。


【各地でエルテ人の迫害続く】b0114888_19315031.jpg

▼ヤード国内でエルテ人の礼拝所がヤード人と思わしき男らに襲撃を受けたことに続いて、各地でエルテ人に対する暴行・脅迫・嫌がらせ等が相次いでおり、共産圏諸国ではエルテ人排斥を叫ぶ大規模なデモも行われた。現時点では一連の迫害によるエルテ人の死者は確認されていないが、礼拝所の被害は大きく、メトラの教えを表す装飾壁や細密画は修復不可能なまでに破壊されており、国内の美術史家は被害総額は算出できない程に甚大だと嘆息する。
▼エルテ人にとっての礼拝所とは母なるメトラの胎内を意味し、これを破壊されることへの怒りは計り知れない。王宮は各地の礼拝所に、国交のある雲龍・オルテンシア経由で修復費用を送金すると発表しているが、最新の首長声明を鑑みるに、この費用は実際には自警団の武装資金に充てられると予想される。b0114888_19322488.jpg




写真は自警団の決起集会の様子


【エルテメルカーン人が悔恨】

▼ヤード政府は処刑の日を前にして、エルテ人容疑者がテロに対する悔恨の弁を口にしていると発表。これは本紙が以前報じたヤード政府による容疑者の非人道的な扱い、所謂【拷問】についての国際的批判をかわす狙いがあると見られる。
本紙が取材した限り、ヤード政府が≪取り調べ中にあった不幸な事故≫により死亡したとするエルテ人の診断書には拷問を伺わせる診断結果の記載が認められ、
また取り調べ中に死亡したエルテ人については、既に埋葬済みとして遺骸返還リストからは削除されている。
国内ではヤード政府の発表に不信感を抱く声が大きく、エルテ人容疑者ががメトラの意思を打ち捨て悔恨を口にしたとの政府発表にも、敬虔なエルテ人の信仰を軽視した非常なる侮辱だとする声が多く聞かれた。

【ゼノビア首長ヤード政府との会談を希望】

▼ゼノビア首長はアーシャム長老を伴い、近日中にもヤード政府と会談を行う予定であり、この会談の内容如何で今後の対ヤ情勢が決定付けられる見通し。
会談で最大の焦点となるのは信仰の自由であり、
ヤード国内におけるメトラ教コミュニティの保護と、婚姻によりエルテ国籍を得たヤード人のメトラ教入信の自由(※)等をヤード政府に要求する方針。
※メトラ教はエルテメルカーン人固有の民族宗教であり、
 外国人が入信する為にはエルテ人と婚姻関係を結ぶ必要がある。



【エルテメルカーンSISA脱退の意向】
b0114888_19343461.jpg
▼エイラム・サルーク外務大臣は10日エルテメルカーンが近い将来SISAを脱退する見通しであることを発表した。
脱退の理由は明らかにされていないが、エルテメルカーンが君主制国家としての色合いを強める昨今、SISA同盟各国との足並みに違和感が生じた結果であろうと専門家は分析する。
今後王宮は新たな同盟関係の構築に向けて各国との交渉に入る予定であり、ヤード政府との関係悪化が懸案事項である現在、逸早い軍事同盟を結ぶことが急務とされる。
[PR]
by ursa-maior | 2007-08-10 19:48

ヤードテロ、19名に死刑宣告

【テロ実行犯はIMZ構成員】

▽パヴェーダ・ズヴィズダー通信は30日、ヤード臨時特別法廷により19名の被告に死刑判決が下されたと伝えた。死刑囚の中にはエルテメルカーン国籍の男性ら6名も含まれている模様。現在、情報が錯綜しており、詳細は不明であるが、アルスイール王宮報道官は1日午後22時頃、エルテメルカーン国籍の6名は急進的な原理主義団体イバーデア・メトラ・ザハービア【IMZ:メトラ黄金の意志】のアブドラ・カッシャーニ(26)を中心としたグループである可能性が強いとの見方を示した。
b0114888_23412755.jpgヤードからはこの件に関しての回答は得られていないが、本紙特派員の報告によると、あるヤード高官は『外国籍の被告人のうち一人は、我国の≪伝統的なもてなし≫を受けた。しかしあまりにも丁重なもてなしのためか、途中で再び目を覚ますことは無かったがな。』と語ったと伝えた。この≪伝統的な丁重なもてなし≫とはヤードの悪名高い拷問法のことを指すと思われ、王宮は被告人らの死刑執行延期・身柄の引き渡しと人道的な待遇を求めてヤード政府と交渉に入る模様。

【写真:IMZのアブドラ・カッシャーニ(26)カッシャーニ家はかつて王を輩出したこともある名門】


【アーシャム長老記者会見】
▽アナニエフ党第一書記の宗教否定発言に対し、穏健派と見なされているアーシャム長老が行き過ぎともとれる発言をし、それが国内原理主義者たちのテロ行為を扇動したのではないかという疑念に、長らく沈黙を貫いていたア―シャム長老が公の場に7日ぶりに姿を現し、記者たちの質問に答弁した。
b0114888_2350744.jpg
『長らく姿をお見せになりませんでしたが、何か事情が?』
―――神殿に籠り、この度の凶事の為に祈っていました。

『ヤードテロの実行犯がエルテメルカーン国籍と判明したそうです。アルスイール報道官の発表によりますと、やはり国内原理主義団体に属する者達の犯行ということですが、これに関して長老はどうお考えになりますか?』
―――メトラの子らの犯した罪はとても重いものです。私には、彼らを助けることは出来ないでしょう。しかし、母とは子の過ちを寛大に赦すものです。彼らが異国の地において絶望的な環境にあっても、母なるメトラに対し誠実な心を保つことが出来れば、彼らは母の許しを得ることでしょう。

『それは、つまりヤードに捕らわれている被告人らを何らかの形で救出する案があるということでしょうか。』
―――先ほども述べましたように、老いた私には何の力もありません。しかし、我々のゼノビアはヤード政府に対し、死刑執行の延期と被告人への人道的待遇を求めて交渉されています。我々はメトラの秤が傾くのを待ちましょう。

『長老の発言はダブルミーニングであるとする指摘があります。この指摘が事実だとすると、先ほどのお話もマスコミを通じた原理主義者への何らかの指示だと解釈することが可能ですが?』
―――愚かな。・・・・・・。ハームハットをここへ。

―――長老は長き禊の為にお疲れである。私が代わりにお答えする。b0114888_1171127.jpg

『ではハームハット軍務大臣にSISAに関してお伺いします。新体制を整えたSISAへの正式な批准を我が国は未だ行っていないようですが・・・これは意図的なものでしょうか。』
―――我々はヤード問題に専念している。今ここでSISAへの批准を行えば、ヤードに軍事的なプレッシャーを与えることにもなりかねない。ヤード問題は我が国とヤードとの問題であり、ヤードにSISAを意識させたくはない。

『しかしSISAは新体制発足に伴い、≪資本主義諸国による強力な相互防衛体制≫という議長声明が出されました。資本主義と明文化されている点について、どのようにお考えですか?』
―――その件については私の担当領域ではない。しかしゼノビア首長には既に何らかのお考えがあるようだ。これ以上は差し控えさせて頂く。
b0114888_2105335.jpg

【文化欄】

▽第21回世界数学競技会、ハールーム王立高校生が優勝
1日、ハームール王立大学にて開催された第21回世界数学競技会は、ハールーム王立高校の数理科に在籍するシーメル・マジネ君(16)が総合優勝した。シーメル君は4年連続優勝を狙う三洲連合国の大学選抜チームの平均得点率を大きく上回り、史上最年少で優勝の栄誉に輝いた。『とても嬉しいです。ゼノビア首長より頂いた賞金は大学への学資にしたいと思います。』シーメル君は医学の道を志しており、ハームール大学への進学を希望している。ハームール大学ではシーメル君の驚異的な頭脳に感嘆し、大学医学部への飛び級制度の適用を検討する模様。尚、例年通り総合順位3位までのチームに所属する18歳以上の学生は、希望すればハールーム大学に奨学生として留学することが可能。(但し、理系分野専攻に限る。)

参加国別順位は以下の通り。

総合順位   国名          得点/満点
-------------------------------------------------
   1位  エルテメルカーン    2885/3000

   2位  三洲連合共和国    2677/3000

   3位  雲龍共和国       2530/3000

   4位  オルテンシア連合国  2522/3000
-------------------------------------------------
[PR]
by ursa-maior | 2007-08-02 02:22 | 報道