==モリヴァニアとの商談成立==


【高まる需要】
AJF社の国際取引部門担当者は4日午後、
AJF社とモリヴァニア共和国との間で大きな食糧輸出に関する商談がまとまったと発表。
モリヴァニア共和国はAJF社の取り扱うエルテメルカーン生産の食糧を
長期的に買い付ける契約を取り交わすことで合意。
これによりモリヴァニア共和国の慢性的な食糧不足は解消され、
エルテメルカーンは安定した収入源を得ることになる。

AJF社CEOのムファイド・アジフ王子は本紙に対し次のように述べた。
『我々はメトラの恵により育まれた良質な食材を加工しています。
モリヴァニアはその価値を国家的に認知した最初の国となるでしょう。
エルテ産食品が世界的に認知される良い契機になることを望みます。』

◆プランテーションの建設ラッシュ◆
モリヴァニアとの商談成立と前後して、
国内ではプランテーションの拡大工事が盛んとなっている。
その結果、引く手あまたの雇用先に魅力を感じる諸外国からの移民が増加しているが、
自ら農奴の身分を志願する移民に対して支払われる賃金は
エルテ人の賃金の4分の1程度である。
その一方で、
これまで重労働を強いられていたプランテーション内のエルテ人は、
移民農奴を監督する立場へと昇格し、その暮らしぶりもずいぶん豊かになっている。

◆原理主義活動家の動向に注意◆
このような国内の急激な経済変革に、早速国内の原理主義活動家が反応を示した。
その中でも多くを占める意見が
『移民の増加により、宗教国家としての純潔が汚される』というものである。
また各都市の礼拝堂には次のような詩の印字されたビラが撒かれるという事件も起こった。

『メトラの乳に飽きた貪欲な子らは
知恵と理性と偽られた
悪しき酒に手を出した
堕落と退廃の酒に溺れた子らは
肥え太った麦の
再び陽光を浴びることも叶わず朽ちるが如く』

宗教法院は一連の原理主義活動に対し、
自然の流れに反し、自我の苛立ちに支配されているに過ぎないとの見解を示した上で、
今後、礼拝堂においてこのような活動を行った者は、
宗教法務官によって即時逮捕されるだろうと声明を出した。


【セイルナシア諸国の目覚め】
我国を筆頭に、セイルナシア諸国の現在は穏やかにそのあり方を変えようとしている。
最近、洸祥国やルージェノワール王国が相次いで対外政策の転向を決定したが、
セイルナシア諸国の足並みは必ずしも一致しているわけではないようだ。
≪洸祥通信同盟≫の報じる政策が平和友好路線であるのに対し、
≪ルージェノワール王国王立放送局≫は国名こそ伏せてはいるが、
複数のある特徴的な国家に対し語気を強めるエリス・バルテルミー首相の声明を報じている。
これに対し、宮廷のある外務官は
『お上品なお国だとばかり思っていたが。
あちらの国の昔話にあるように、やはりお姫様というのは強欲で独善的なもののようだ。
あいにく我国はママゴトにつきあうほど彼の国のお姫様に魅力を感じてはいない。』
と語った。

◆ルージェとの貿易を停止◆
宮廷はこの報道に対して、
ルージェノワール王国の政策転向は
他国の内政干渉を企図する含みがあるとし、
セイルナシアの多様性を奪いかねないルージェの政策転換を憂慮して
エルテメルカーン首長国は国際貿易機関を通じたルージェとの一切の取引をしばらくの間行わないことを決定。
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by ursa-maior | 2008-08-05 02:28 | 報道
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