高等伝承師、派遣へ


【友好各国の求めに応じて】

▼アーシャム長老は15日、ウォルドローフ条約機構加盟国を中心とした友好国へ長老院所属の高等伝承師(メハターリム)を派遣することを発表。
これはエルテメルカーンがウォルドローフ条約に加盟したことをきっかけに、メトラ教のアミニズム的な要素が同盟各国の若者文化で取り上げられるようになり、今やニューエイジ的な流行をみせているためとみられる。
現に各国の政府関係機関から、メトラ教の宗教哲学分野の専門家の招聘を要望する声が多数寄せられていると言う。

▼正式なメトラ教徒となるためにはエルテ国籍を得る必要があるが、アーシャム長老は『人々が自然と大地を敬い、自然の仕組みの中に世界の真理を見出した時、彼らは偉大な母メトラに抱かれて、まどろむ喜びを知るでしょう。』と述べ、
信仰の自由を強調し、慣例や儀式によって信仰の形が形骸化することよりも、真摯な信仰心の重要性を説いた。

▼高等伝承師(メハターリム)とは、長老院に所属するメトラ教の正式な宗教哲学者である。高等伝承師の資格を得るためには大学の宗教学部に学んだ後に、さらに8年もの間、長老院付属の宗教法学院にてメトラ教の教義、宗教法、戒律、祭祀法を学び、その後行われる3重の国家試験に合格しなければならない。この一連の過程は極めて難関であり、この資格を得たごく少数の者は人々の称賛と尊敬を受ける。
▽メトラ教は教典を持たず、その教義は伝承や難解な叙事詩を通して語られる。しかし、王宮の宝物庫には唯一無二の教典エルイダが保管されているとも言われており、限られたエリートしか学ぶことの出来ない宗教法学院では、その教典を元に講釈が行われていると囁かれている。高等伝承師たちは、8年間でエルイダの全てを暗誦出来るまでになり、そしてエルイダの全てを忘れ、自らがエルイダの言葉そのものとして生きると言われる。
▽首長及び長老は不適切と見なされた高等伝承師の権限をはく奪する権利を有するが、メトラ教の長い歴史の中で、それが実行されたことはまだ一度もない。このことからも、高等伝承師達がいかに厳しい修行を行い、真摯な信仰を貫きとおしているかが伺える。

▼現在決定している、高等伝承師の派遣先は以下の通り。

●アルベニック共和国       ・・・・カジャール師
●トルキア共和国          ・・・・スーナン師
●フェムト自由民主主義共和国 ・・・・ホライソニ師

長老院は今後も要望があれば、高等伝承師の派遣に直ちに応じる意向。
またアルスイール報道官も首長の声明として
『メトラの教えが広まり、少しでもエルテメルカーンとエルタロット民族に対する理解が深まることは、とても喜ばしく存じます。またメトラの思想が現代社会の抱える問題に光明を与えてくれるとも信じております。』と発表した。
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【メトラ教の概要】

●主神は大地母神マグナ・メトラ。
メトラは大地であり、森を焼く火であり、緑を育む川であり、馬を打つ稲妻であり、赤子に滴る乳である。メトラは自然界の仕組みそのものであり、慈愛と非情の混沌である。メトラは一切を否定し、破壊し、また一切を受け止め、創造する。

●メトラ教はマグナ・メトラをかたどる物の偶像崇拝を一切禁じる。これはメトラに主観的な人格を植え付け、利己的な解釈を行うことを防ぐためと説明されている。

●メトラが艶笑しているとされる三日月夜は日没後に女性が外出することを禁じている。
これは月夜に照らされる女性がことのほか美しく見えるため、メトラの嫉妬の矢に打たれて命を落とすという言い伝えからであるが、エルテ人の古くから女性を尊ぶ慣習から鑑みて、現在では女性を庇護する為の合理的な戒律であると考えられている。

●母の名を汚す者には血の復讐を。
メトラ教の悪名高いアサハード。
母とは国であり、土地である。エルテ人は非常に自尊心が強い。
国、宗教、親族への侮辱は血の復讐の対象となり、宗教法でもこれは認められている。
但し、国連加盟後に実行されたことはない。

【国内ニュース】
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ラムタラ半島にエアポート完成。
王宮は半年後を目途にラムタラ国際空港を始動させる見込み。ラムタラ半島では現在王家主導のリゾート開発が行われており、既に土地整備は完了し、規定の環境値維持の為に植林を進めている。将来的には世界のVIPやセレブが訪れる長期滞在型の高級リゾート地となることが計画されている。またラムタラ半島の中ほどにある王家の私有地にも離宮を建設する案が挙がっている。
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by ursa-maior | 2007-10-16 02:27 | 報道
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